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2011年8月12日看護問題小委員会 周産期医療についてヒアリング (1)


三者の立場から周産期医療の現状を報告

8月10日、自民党厚生労働部会看護問題小委員会(田村憲久委員長)が自民党本部において開催された。議題は「周産期医療の現状と課題についてヒアリング」。

あべ俊子副委員長の司会・進行のもと、3人の方が、周産期医療の現状について発言。

NICUを増やすだけでは解決にならない

まず、日本看護協会常任理事の福井トシ子さんが発言。福井理事は、NICU不足(常時満床)のため、地域の周産期医療体制が十分機能していないと指摘。NICU病床が不足となる背景として、早期出産・低出生体重児の増加、長期入院患者の増加(新生児救命率の上昇)、分娩施設の減少に伴う高度医療施設への集中をあげたが、産婦人科医師や看護師が不足しており、単にNICUを増やしても根本的な解決にならないと述べた。また、一事例として、国立大学病院の地域周産期母子医療センターの方が報告。そこでは15床のNICUはほぼ常時満床状態で、小児科や婦人科病棟に移動してもらい、在院日数の短縮を図っているのが実態だと述べられた。福井理事は、安全なNICUの増加には、看護職の増員が欠かせないと訴えた。

専門スタッフが不足、養成にも時間がかかる

つぎに、東邦大学医療センター大森病院NICU、GCU師長の兼子あゆみさんが、NICU、GCUの現状について発言。大森病院では、NICUが12床、GCUが24床あり、平成22年度では、それぞれ153件、130件の新規患者を受け入れた。90日以上の長期入院児は100人。東京都では、年々低出生体重児は増加している。NICUでは、1500グラム未満の低出生体重児、先天性疾患や重症の新生児が、GCUには1500グラム以上の低出生体重児やNICUでの治療が終了した新生児などが入ってる。障がいのある新生児は長期入院になることもあり、また転院させたくても都内には受け入れ病院がほとんどない。障がいを持った子供が自宅に戻るには、医療機器などの準備が必要になるが、訪問看護ステーションなどの受け入れ先もほとんどなく、経済的負担も大きい。一方で、スタッフ不足も深刻。新生児専門の医師を育成するには時間がかかり、また医師をサポートする看護師も一人で22週未満の新生児を看られるようになるまでには4年以上の経験が必要という。

小児をみる訪問サービスが非常に少ない

3番目に、あすか山訪問看護ステーション所長の田中道子さんが「重症心身障害児の在宅における現状と課題」について発言。あすか山訪問看護ステーションは、東京都の北区、文京区、板橋区をエリアに、24人のスタッフで訪問看護を展開している。利用者数は現在188名、このうち重症心身障害児(者)は16名いる。重症心身障害児の場合、退院調整から時間をかけて関わることが多い。もともと小児を受け入れる訪問看護ステーションは少なく、北区でも15か所中3か所しかない。さらに往診医は極端に少なく、東京ではゼロ。このため、種々工夫して相談にのってくれる医師を確保しているる。重症心身障害児の母親は24時間子どもに付ききりで、レスパイト先の確保も難しいなか、療養通所介護は有効な支援策とひとつとなっている。しかし、介護保険施設のため、医療領域は自費扱いにあるいはボランティアとなり、サービスを提供する側・受ける側双方にとって負担は重い。

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