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看護連盟ニュース

2011年7月29日特定看護師の創設で何が変わる? (2)


厚労省案が示す11のシチュエーションとは

では、仮に特定看護師が現実のものとなった場合、現場の看護師にはどのような変化が起こりうるのか。厚労省は、特定看護師が行う医行為(特定行為)について、11つのシチュエーションを示している。

①帰宅可能な外傷患者への対応

局所浸潤麻酔の実施、電気凝固メスによる止血、非感染創の縫合、医療用ホッチキスの使用、皮下膿瘍の切開・排膿

②胸部症状の患者への対応

直接動脈穿刺による採血、定型的な抗不整脈剤の投与、一時的ペースメーカーの操作・管理、IVR時の血管穿刺、カテーテル挿入・抜去、局所浸潤麻酔の実施、動脈ラインの確保

③急激に病状が変化した患者への対応

直接動脈穿刺による採血、経皮的気管穿刺針の挿入、経口・経鼻挿管の実施、動脈ラインの確保、薬剤の投与(アドレナリン、アトロピン硫酸塩水和物)

④手術の実施に関連した業務:周術期(術前・術中)

中心静脈カテーテルの挿入、麻酔薬の投与・調整、経口・経鼻挿管の実施、動脈ラインの確保、直接動脈穿刺による採血、電気凝固メスによる止血、皮膚表層の創部縫合、医療用ホッチキスの使用

⑤術後管理に関連した業務:周術期(術後)

挿管チューブの抜管(必要に応じて、再度挿管を実施)、ドレーンの抜去(創部・胸腔・腹腔)、体表面の抜糸・抜鈎、硬膜外チューブの抜去、外中心静脈カテーテルの抜去

⑥人工呼吸器からの離脱

直接動脈穿刺による採血、挿管チューブの抜管(必要に応じて、再度挿管を実施)

⑦外来でがん化学療法を受ける患者の治療・処置等

抗がん剤等の皮下漏出時の副腎皮質ステロイドの投与(局所注射)、末梢静脈挿入式中心静脈カテーテル(PICC)挿入、痛みの強さや副作用症状に応じたオピオイドの投与量・用法調整、想定されたオピオイドローテーション(WHO方式がん疼痛治療法等)、がんの転移・浸潤に伴う苦痛症状のための薬剤の選択と使用・評価、オピオイドの副作用予防を目的とした薬剤の選択と使用・評価

⑧症状の安定した慢性疾患患者(糖尿病)の対応

皮下膿瘍の切開・排膿、皮膚表層の縫合

⑨栄養状態の改善

中心静脈カテーテルの挿入、皮膚表層の縫合、中心静脈カテーテルの抜去、体表面の抜糸

⑩褥瘡の処置

褥瘡の壊死組織のデブリードマン、電気凝固メスによる止血、陰圧閉鎖療法の実施

⑪在宅医療等における終末期がん患者の対応

痛みの強さや副作用症状に応じたオピオイドの投与量・用法調整、想定されたオピオイドローテーション(WHO方式がん疼痛治療法等)、オピオイドの副作用予防を目的とする薬剤の選択と使用・評価、がんの転移・浸潤に伴う苦痛症状のための薬剤の選択と使用・評価、腹腔ドレーンの穿刺・抜去、胃瘻・腸瘻のチューブ・ボタン交換

より詳しくは、厚生労働省の作成した参考資料の6ページ以降を参照のこと

http://bit.ly/n6woke

これらの特定業務は、医師の「事前指示」に基づいて特定看護師が行うと想定されている。医師からの「具体的な指示」(実施の可否や実施方法に関する詳細な指示)ではないため、特定看護師が自ら高度な判断を下し、侵襲性の高い行為をする必要が出てくる。厚労省の案では、標準的プロトコールやクリティカルパス等を元に判断することが盛り込まれているが、現場の看護師の混乱が懸念されている。

ワーキングループにおける議論は、特定看護師の名称に関する枠組みや認証を受けるための要件に集中しがちだが、現場の看護師にどのような影響があるか注目していきたい。

 

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