1月25日、第88回社会保障審議会介護給付費分科会(分科会長=大森彌・東京大学名誉教授)が開催され、厚生労働省が示した平成24年度介護報酬改定の骨子案を承認した。
来年度の改定は、▽地域包括ケアシステムの基盤強化、▽医療と介護の役割分担・連携強化、▽認知症にふさわしいサービスの提供の3つの視点に基づいて行われた。看護に関連する主な見直し点は以下のとおり。
地域区分が5区分から7区分へ、訪問看護の人件費率は70%に
介護保険は、地域間の賃金格差を防ぐため、人件費などを基準に「特別区」「特甲地」「甲地」「乙地」「その他」と5つの地域区分を設け、それぞれ一定割合の報酬が上乗せされていた。今回の見直しでは、5区分から7区分に細分化された。7区分のうち、1級地(旧特別区)の報酬上乗せ割合は15%から18%へ、2~4級地(旧特甲地)の上乗せ割合は10%から15%~10%にそれぞれ引き上げられた。一方、6級地(旧乙地)の上乗せ割合は5%から3%に引き下げられている。
介護事業経営実態調査の結果に基づき、サービスごとの人件費割合も見直され、訪問看護が55%から70%へ引き上げられた。さらに新規サービスとして、定期巡回・随時対応型訪問介護看護(70%)などが追加された。
ターミナルケア加算の算定用件を見直し
在宅看取り強化のため、ターミナルケア加算の現行算定用件「死亡前14日以内に訪問看護を2回以上実施」が「死亡日及び死亡日前 14 日以内に2日以上訪問看護を実施」に変更された。
短時間の訪問看護の評価がアップ
短時間で頻繁な訪問看護のニーズに対応するため、20分未満、30分未満の訪問看護の単位が増加した。逆に1時間以上1時間30分未満は減少することとなった。
<訪問看護ステーション>
20分未満 285単位/回⇒316単位/回
30分未満 425単位/回⇒472単位/回
30分以上60分未満 830単位/回(改定なし)
1時間以上1時間30分未満 1198単位/回⇒1138単位/回
<病院又は診療所>
20分未満 230単位/回⇒255単位/回
30分未満 343単位/回⇒381単位/回
30分以上60分未満 550単位/回(改定なし)
1時間以上1時間30分未満 845単位/回⇒811単位/回
退院前の在宅生活における指導や初回の訪問看護を評価
患者の退院後に訪問看護を円滑に提供するため、訪問看護ステーションなどの看護師が医療機関と協力し在宅療養上で必要な指導を行った場合に算定される「退院時共同指導加算」(600単位/回)が新たに加わった。ほかにも、初回の訪問看護を算定する「初回加算」(300単位/回)も追加された。






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