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会長のマンスリーメッセージ

2012.4外国人看護師の受け入れ


今年は寒波の影響で桜の開花がどこでも大分遅れたようですが、おかげで4月の入学式を桜の咲く中で迎えられる子供たちが増えるのではないでしょうか。

新学期というだけで、いまだに何か新しい日々が始まるようなちょっと浮いた気持ちになるのは不思議なことです。もし学校の9月入学が現実のものとなったら、どうなりますことやら。

EPA(経済連携協定)に基づいてインドネシアやフィリピンから受け入れている看護師の国家試験の合格率が11.3%(合格者47名)、前回4%だったことから見れば高くはなったものの、依然低すぎると同情的なマスコミ論評が続いています。小宮山厚生労働大臣はEPA看護師に配慮をして来年度の国家試験からはすべての漢字に振り仮名をつけ、試験時間も延長する方針を示しています。本国で看護師として活躍しているなかで日本で働くことを決意して挑戦した皆さんの熱い気持ちを思うと、何とかして合格させてあげたいと思うのは当然の感情でしょう。

しかし、彼女達が働く場は医療が提供されている場であることを忘れてはなりません。医療の場では専門職がチームを組んで仕事をしているわけですが、いくら注意をしていても残念ながらヒヤリとかハッとした事例がしばしば起きています。その中で最も多いのは看護師がかかわる事例であることも事実。患者さんの医療にかかわる指示や連絡はひらがなで行われるわけはありません。ましてや患者さんは殆どが日本人。患者さんの安全・安楽を第一に業務を進めるのには日本語が必要であることは当然のことといえます。こんなに看護師国家試験が難しいなら准看護師試験を受けさせたらどうかという声も聞こえてきますが、EPA協定の趣旨から考えると如何なものでしょうか。

今年がはじめてとなった介護福祉士の国家試験ではEPA関係の合格者が36名(37.9%)出ていますが、この中には本国の看護師資格を持つ人もおられるとのことで、本来でしたら看護師国家試験を受けたほうがよかったのではないでしょうか。その昔かかわったILO看護職員条約・勧告でも先進国への途上国からの看護師の流入問題が取り上げられ、外国人看護師には適切な語学力の確保を、また同等の資格を有する外国人看護師は自国看護師と同等雇用条件を享受できるべきことが指摘されています。

少なくとも厚生労働省は日本の看護力不足を補うために外国人看護師を入れるのではないことを明言しています。毎年約5万人近くが看護師免許を取得している日本で、まずは有資格者がやめなくて済む環境を整えることが大事といえましょう。外国人看護師には是非日本で学んだ看護経験を自国の看護の発展につなげるような役割を担ってほしいと願います。合格率アップのためには事前に自国で日本語を習得してくるべきですが、別途政府としても日本語研修の支援に力を入れることも必要でしょう。

会長 : 草間 朋子
(2013年8月就任)

会長 : 清水 嘉与子

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