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前会長のマンスリーメッセージ

2011.11手のぬくもり


この頃の看護師は患者さんの身体に直接手を触れることが少なくなっている、と日本赤十字看護大学川島みどり教授が指摘しています。

目の前の患者の訴えよりも医療機器の発信するデータを尊重する風潮は、医師だけでなく看護師たちの間にも広がっている、というのです。できるだけ早く機器の取り扱いに慣れ、モニターの異変の早く気づくことに集中する新人看護師たち・・・。

確かに新人看護師たちの研修会などで聞くと、とにかく学校で習ったことと現場の実際との乖離が大きく、現場では手が出せないし、恐ろしくて仕方がない、患者さんともどうやってコミュニケーションをとっていいのかわからない、と呆れるくらいに素直に正直に話してくれるのです。

川島教授いわく「本来看護という営みは、人間が備えている自然の回復過程を整えることである。たとえ高度医療のもとであっても、その原理はいささかも崩れることはない。機械的な医療のもとであればあるほど、より人間的なケアが求められる。そのツールこそ看護師の手なのである」として、触れる・癒やす・あいだをつなぐ手―TE-ARTE学を提唱されています。そういえば、かつて国会の厚生委員会で看護の定義を聞かれた故永野貞看護課長が、看護とは字のごとく「目で見て守る」ということですが、ただ見るだけでなく、手を添えて見ることで・・・といって手を頭にかざされたほほえましい様子を思い出しました。

看護師の手のぬくもりがどれほどたくさんの患者さんの苦痛を癒やし、不安を取り除いてきたことでしょうか。その原点を忘れるな、という警告は傾聴すべきだと思います。

第16回日本看護サミットが3000人の参加者を集めて博多で開かれました。メインテーマは「看護新時代」。医療機関の中だけでなく在宅看護、さらに医療機関と在宅を結ぶ活躍の場の広がりとそれぞれの場での看護の役割の拡大に議論が沸騰しました。特定の分野での診療の補助行為を行える特定看護師について語られる機会も多くありましたが、TE-ARTE論と共に発展してくれることを望みます。

高階恵美子参議院議員が「新時代に問われる看護の評価」のシンポジストとして登録されていたにもかかわらず急遽キャンセルになったのは誠に残念でしたが、議員は当日国会での大役と重なってしまったのです。新人が野田総理の所信表明演説に対する代表質問者として選ばれるということは自民党では珍しいことですが、1年間の本人の努力が評価されたものと嬉しく思っております。質問内容もいかにも看護師としての視点からしっかりとぬくもりを感じることのできるものだったと思います。ただし、野田総理にはあまりぬくもりは感じていただけなかったかも・・・?。

前会長 : 清水 嘉与子

前会長 : 清水 嘉与子

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